3歳まで指を吸っていた娘が3歳になって突然指吸いをやめたワケ。
指しゃぶりをする赤ちゃんと、指しゃぶりをしない赤ちゃんは、何が違うんでしょうね?
我が家の娘2人は、姉妹揃ってしっかり指しゃぶりをします。
指しゃぶりというか、指吸いです。
長女は親指を、次女は中指と薬指を、それぞれ吸っています。
2人ともハード級の指吸いで、これがタバコだったらかなりのヘビースモーカー。
寝かしつけは指を吸いながら人肌を触るのが定番だし、寝ている間もしっかり指を吸っています。熟睡で指が離れても、また眠りが浅くなったら無意識に指を吸い出します。
もちろん昼間も。
抱っこしたらほぼ100%指を吸うし、遊んでる途中でも指を吸い出すので、砂場で遊ばせるのに抵抗があったくらいです。
こんなにハードに指吸いをしていて大丈夫なんだろうか?
歯が出たり、指が傷ついたりしないだろうか?と心配をしていました。
長女は3歳2か月の時、指吸いを卒業!
そんな調子で指を吸い続けていたので、正直やめる時はかなり大変だろうと覚悟していました。
ただ、できれば辛いクリームを塗るのは嫌だなあ、くらいに思っていました。
ところが、現在3歳3か月の娘は、まったく指吸いをしません。
1ヵ月前の3歳2か月の時に指しゃぶりをやめてしまったのです!
親としては、結構衝撃的な出来事でした。
1ヵ月の間で指しゃぶりが治るとは、正直思っていませんでした。
3歳の娘がどういう経緯で指しゃぶりを辞めたのかをご紹介します。
あくまでうちの娘の場合のお話ですが、何かの参考になればと思いました。
2歳の時に、辞めさせようとして失敗!
長女が2歳半くらいの時です。親指を吸い過ぎて親指の関節が切れてしまったことがありました。
その時、私は「チャンス!」と思い、娘に「チュッチュしたら指が痛くなっちゃったから、バンドエイド貼ろうか。」と提案。
娘は「貼る!」と喜んでバンドエイドを貼りました。
チャンスと思ったのには理由があります。
実は私自身、小さいころ指しゃぶりが酷かったのです。
記憶はありませんが、3歳まで指を吸っていたそうです。
止めた理由を親に聞いたところ、「指が切れちゃってバンドエイドを貼ろう。」「まだ治ってないからバンドエイド貼っとこうね。」で3か月間(!)バンドエイドを貼り続けたそうです。
バンドエイドの貼り換えも、夜中私が寝ている間にそっとしていたのだとか・・・!
ご苦労をおかけしました!!
ということで、娘にも同じ手を使える!と思ったのです。
バンドエイドを貼った当初はうまくいって、娘は手を口元までもっていくけれど、バンドエイドに違和感を覚えて離す、ということを1日数十回続けていました。
それでも日中は嫌がらずにバンドエイドを貼り続けていました。
しかし、やはり問題は夜です。
寝る時になって、どうしても寝つけない娘。
「バンドエイド嫌だ。取って。」と言い始めました。
迷った挙句、私と旦那はバンドエイドを取りました。
娘はいつも通り、チュッチュと指を吸って眠りました。
指吸いをやめよう作戦、失敗・・・。
敗因は私たち親の覚悟だったのかもしれません。
半年前に次女が産まれ、ただでさえストレスを抱えている娘に指吸いをやめることを強要できませんでした。
ただ、この時はやめなくてよかったなと思います。
2歳の娘にはまだストレスのはけ口としての指吸いが必要だったろうと、今振り返って思うからです。
指吸いに対してマイナスな言動をやめました。
指吸いをやめさせることができなかった私は、それから指吸いに対して、悪いイメージを植え付けることを一切やめました。
それまで、時々娘の指を外させたり、「今はチュッチュしないでね。」と言ったりすることがありましたが、それをやめました。
旦那にも「チュッチュしたら恥ずかしいよ。」などの発言はやめてもらいました。
なぜなら、親の私たちに「絶対やめさせる!」という覚悟もないのに、中途半端に止めることは、お互いにとってストレスの元だと思ったからです。
どうしても指吸いが気になる時は、手を使う遊びに誘ったり、外にお出かけしたりして、気をそらせるようにしました。
更に、「お母さんも吸ってみよう!」と言って指しゃぶりの真似をして「おいしいね~」と笑い合ったり、指吸いに対するイメージアップ作戦も実施しました。
もちろん、それで指吸いの回数が減ったわけではありませんが、逆に増えたわけでもありませんでした。(もともと多かっただけか?)
とにかく「やめる時は一気にやめよう」と思い、それまでは心行くまで指しゃぶりを楽しんでもらうことにしたのです。
キーは幼稚園。集団生活の中でちょっとオトナに?!
私は娘に4年制の幼稚園に通わせています。
3年制が主流、公立は2年制も少なくない中、4年制はちょっと珍しいと思います。
しかし、もともと小さい私のキャパが、2人育児で限界を迎えたこともあって、近所の4年制幼稚園を選びました。
実は幼稚園に行くタイミングで、自然と指吸いがなくならいかな?と期待してもいました。
集団生活に入って、指を吸う暇もないのでは?と思っていました。
実際に、幼稚園に通い始めて2~3か月たった頃、ちょっと指吸いの回数が減ったように感じました。
一番実感できたのは、夜寝る時です。
これまでは眠る前も眠ってからも、かなり長時間指を吸っていて、おかげで爪がずっとすり減った状態だったのですが、これが改善しました。
夜寝つくまでは指を吸いますが、幼稚園の疲れで寝つくまでの時間が極端に短くなり、また眠ってからもすぐに指が口から離れることが時々見られるようになってきました。
そう、疲れてるんです!
毎日めっちゃ疲れて、指も吸えないくらい熟睡しているのです。
これはチャンス!再度そう思いました。
ついに来た!3歳2か月にして、脱指しゃぶり!
娘も3歳2か月。発達は遅くない方で、お喋りも達者なので、しっかり意思疎通がとれます。
最近、幼稚園生としての誇りも芽生えてきたようです。
3歳になったことも、本人のプライドをくすぐったようで、なんだか一気に大人になったように感じました。
実際に、睡眠中の指吸いが取れてきたことで、「今ならいけるかも?!」という気になってきました。
そこで、ある日。
他愛のない会話の中で、ふとこんな提案をしてみました。
「○○も、3歳になったし、そろそろチュッチュもやめてみてもいいかもね。親指にバンドエイドを貼ってみるとか、どう?」
「貼ってみる~!」即答。
2歳半の時にした会話とそう変わりませんが、この時私はもうバンドエイドを剥がすつもりはありませんでした。
よし、一緒に頑張ろう!
その日の夜。
初日は何度も口に手を持っていきましたが、なんとか我慢をして、自分なりの工夫なのか、反対の指を少しだけ吸って、いつもより時間をかけて何とか眠りました。
2日目。
バンドエイドに食パンマンの絵を描いてあげる。
幼稚園に行ったら取れたようで、普通に指を吸っていた!
が、もう一度バンドエイドを貼ってもらう。
夜、眠れないようで、「バンドエイド取って。」と少しイライラした様子。
反対の指を吸ったら?と聞いたら「イヤ!」と。
仕方がないので、「テレビを見よう。」と誘って、テレビを見ている間に寝落ちしてもらう。
3日目。
指を口に持っていきかけては止めるのを繰り返す。
夜は何度も体勢を変えながら、時間をかけながら、なんとか眠気に負けて寝てくれる。
4日目の夜。
指を吸わずに眠ることに少し慣れてきた様子。
日中「バンドエイドを取りたい」と言うことはあるけれど、「取りたいよね。でもせっかくここまで頑張ったから、もうちょっと一緒に頑張ろうよ。」と言って他の遊びに誘うと納得する。
10日目。
指を吸わずに寝ることに慣れてきている。
昼間はほとんど吸わなくなってきた。
「指を吸うの、やめれてきたね!さすが3歳、すごいね!」と褒めると嬉しそう。
12日目
これまで、取れたらバンドエイドを貼り替えていたが、バンドエイドが取れていることに気付かなかった。
夜中に寝ながら思い切り指を吸っているところを発見!
仕方ないので熟睡するのを待って、またバンドエイドを貼りなおす。
こんな感じで、とりあえず1か月くらいは、バンドエイドが取れたら時々指を吸っていました。
ただし、それは夜中に無意識の状態の時だけで、意識がある時は全く指を吸わなくなってきました!
そして、2か月。
今はもうバンドエイドをしていません。
指を吸しゃぶりは全くなくなりました!
指吸いをやめて良かったことは?やめるきっかけは?
指吸いをやめて嬉しかったことは、2つあります。
1つは、指吸いがなくなったことで、活発になったことです。
もともと元気なタイプですが、いったん指を吸い出すと座り込んだり寝転んだりして、そのまま10分以上動かない・・・ということがしょっちゅうありました。
それが、今では遊びに熱中することが増え、一人遊びの時間も長くなりました。
もう1つは、人の腕を触る癖がなくなったことです。
以前は指を吸いながら私の腕をサワサワ~っと触らないと眠れなかったのが、指吸いをやめたと同時に、腕のサワサワもなくなったのです!!
これは衝撃的でした!
寝かしつけが添い寝するだけになったので、とっても楽になりました。
やめるきっかけになったのは以下の3つです。
- 幼稚園に行って、自分の世界が広がったこと
- 3歳になったというプライド
- 毎日の疲れで、寝ている間の指吸いが少し減ったこと
2歳の時は「とりあえずバンドエイドを貼る」だったのが、3歳になって「なぜバンドエイドを貼るのか」を理解して、一応本人も了承の上(途中でイヤだとは言いましたが)、指吸いをやめることができたので、それが一番良かったと思います。
さて。残るは1歳の下の娘です。
こちらも姉に負けず劣らず、ガッツリ指を吸っているので心配ではありますが、いつかは止める日がくるのだとわかっただけでも、ちょっと楽になりました。